2020年2月10日月曜日

『テセウスの船』変わり果てた未来で上野樹里と再会 それでもぶれない鈴木亮平の家族愛

音臼神社で霧に包まれて現代に戻った田村心(竹内涼真)。しかし、そこは心の知らない世界だった。
 『テセウスの船』第4話の舞台となるもう一つの未来で、佐野(鈴木亮平)と家族はさらに悲惨な運命をたどっていた。心は母・和子(榮倉奈々)が一家心中を図り、長男の慎吾(番家天嵩)とともに亡くなったことを知る。拘置所で佐野と再会した心は、姉の鈴(貫地谷しほり)の消息を聞き、早速訪ねることを決断する。
タイムスリップ・ミステリー『テセウスの船』では、過去を変えることによって時間の流れが変わり、未来も影響を受けることが前提となっている。それはプラスにもマイナスにも作用するもので、変わってしまった未来で一人娘の未来(みく)が生まれていないという事実は示唆的だ。一方で、心は自身が元にいた現実で何が起きるかを知っており、過去と照らし合わせながら、間違い探しのように事件の真相と向き合うことになる。
実質的に一人二役を演じ分ける上野樹里の演技が見事だった。

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